令和7年の御朱印
木版画風の御朱印は、御朱印帳に直接お書入れすることもできます
令和7年8月の月替り木版画風
「おごそかに たもたざらめや 神世より
うけつぎ来たる うらやすのくに」
「厳かに 保たざらめや かみよより
受け継ぎきたる 浦安の国」
<< 詠み人 >>
明治天皇(めいじてんのう)
<< 意訳 >>
遥か昔の先祖の時代から、私達が受け継いで来た(穏やかな波の海
のように安らかな)浦安の国を、厳粛に保ち次世代に引き継ごう
<< 選定への想い >>
神代より連綿と続いてきた私達の日本。先人達がひとつひとつ積み重ねてきた文化・文明・社会の上に、平和で豊かな今があります。 今年は戦後八十年。先人達の苦難の歴史を想う機会であり、八十年の平和を継続できた良き節目でもあります。 先人達に感謝しつつ、連綿と続く社会の「今」という時を、誠実に積み重ね、次世代に引き継ぐことが私たちのつとめです。
令和7年7月の月替り木版画風
「夏野ゆく 牡鹿の角の 束の間も
妹が心を 忘れて思へや」
「なつの行く おじかのつのの つかのまも
いもがこころを わすれておもえや」
<< 詠み人 >>
柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)
<< 意訳 >>
夏の野原を歩く牡鹿の角は、生え替わったばかりで短い
その角のように短いわずかの間も、妻の心を忘れることがあろうか
<< 選定への想い >>
歌聖と称される柿本人麻呂の「いつも妻の事を想っています」という心情を夏の情景と絡ませて詠んだ一首です。神道では、万葉集などの和歌から「日本人の心」の原点を見出すことを試みてきました。心の動きそのものや、日常の習慣や季節の行事、神事、思想などなど・・・
そういった観点も持ちつつ、今後の和歌御朱印を楽しんで頂きたいと思っています。
令和7年6月の月替り木版画風
「うちしめり 菖蒲ぞかをる ほととぎす
鳴くや皐月の 雨の夕暮れ」
「打ち湿り アヤメぞ薫る 時鳥
なきゃさつきの あめのゆうぐれ」
<< 詠み人 >>
藤原良経(ふじわらのよしつね)
<< 意訳 >>
しっとりと湿った空気の中で菖蒲(しょうぶ)の香がする
ホトトギスの鳴く五月の雨が降る夕暮れ時である
<< 選定への想い >>
薄暗い梅雨の雨の夕暮れの中、花の香りや鳥の鳴き声など、五感で初夏を感じています。
和歌には、先人の歌を背景に新しい歌を詠むという「本歌取り」という遊びがあります。
この歌の本歌は「ほととぎす鳴くや五月のあやめ草あやめも知らぬ恋もするかな」で、
背景には夢中な恋があるようです。
ちなみにホトトギスの鳴き声は「特許許可局」と揶揄されます (笑)
令和7年5月の月替り木版画風
「あさみどり 澄みわたりたる 大空の
広きをおのが 心ともがな」
「浅緑 すみわたりたる おおぞらの
ひろきを己が こころともがな」
<< 詠み人 >>
明治天皇(めいじてんのう)
<< 意訳 >>
さわやかな浅みどり色に澄みわたった大空の、
その果てしない広さを、わが身の心としたいものである
<< 選定への想い >>
明治天皇の御製(ぎょせい)です。
五月は山々が新緑に彩られる美しい季節です。
田んぼには水が入り、風のない朝は水鏡となって萌える山々を映します。
そんな春の景色の上には、澄みわたる青い大空が広がっている。
人の営みと自然が織りなす景色を思い浮かべながら、自らの心も曇りなく澄んだ広い空のようにありたい。穏やかで心強い歌に感じます。
令和7年4月の月替り木版画風
「春の野に すみれ摘みにと 来し我ぞ
野をなつかしみ 一夜寝にける」
はるののに 菫つみにと こしわれぞ
のをなつかしみ ひとよねにける」
<< 詠み人 >>
山部赤人(やまべのあかひと)
<< 意訳 >>
春の野にスミレを摘もうとして来た私だが、美しい野の様子
に心惹かれ、つい一晩を野で過ごしてしまった
<< 選定への想い >>
奈良時代の宮廷歌人であった山部赤人の一首。
春の芽吹きの頃、野草を摘んで食べたり、鑑賞したりすることは、古来より大切な行事でした。
春の命の力を得て長寿や健康を願ったのです。
今の私たちも、春は山菜を秋はキノコを野山から得て、その香りや味を楽しみます。
帰るのも止めてしまうほどの美しさに出会いたいものですね。
令和7年3月の月替り木版画風
「さしのぼる 朝日のごとく さわやかに
もたまほしきは こころなりけり」
「差し昇る 朝日の如く 爽やかに
もたま欲しきは 心なりけり」
<< 詠み人 >>
明治天皇(めいじてんのう)
<< 意訳 >>
まっすぐに空高く昇ってゆく朝日のように、
いつもすがすがしく、明るく、爽やかな心をもちたいものです
<< 選定への想い >>
明治天皇の御製(ぎょせい)です。
天皇がお詠みになる和歌のことを「御製」と言います。
毎日、東の空から朝日が真っすぐに昇ってゆく景色を見て、
迷いなく昇る様子や、暗かった空と地上を明るい光が照らす様子をお手本にして、
人の心もそのように爽やかでありたいと願う。
お仕事も遊びも、爽やかな心で向き合って、良い時をひとつでも多く持ちたいですね。
令和7年2月の月替り木版画風
「雪ふれば 冬ごもりせる 草も木も
春に知られぬ 花ぞ咲きける」
「ゆき降れば ふゆ籠りせる くさもきも
はるにしられぬ はなぞさきける」
<< 詠み人 >>
紀貫之(きのつらゆき)
<< 意訳 >>
雪が降れば、冬ごもりしている草にも木にも、雪が付き、
春には見ることのない花が咲いているように見えるよ
<< 選定への想い >>
2月は豆まきの節分があり、その翌日は立春となり、太陰暦を使っていた昔は、この立春がお正月でした。 まだ寒さ厳しく雪の降る2月ですが、この歌のように雪景色を花が咲くように感じるところに、春を待ち侘びつつも、まだ冬真っ盛りであることを楽しんでいるような複雑な思いを感じます。
「おたや祭り」限定御朱印
当社の例大祭「おたや祭り」の2日間のみ限定で頒布
令和7年1月の月替り木版画風
「朝宵に 物くふごとに 豊受の
神の恵みを 思へ世の人」
「あさよいに ものくうごとに とようけの
かみのめぐみを おもえよのひと」
<< 詠み人 >>
国学者 本居宣長(もとおり のりなが)
<< 意訳 >>
毎朝毎晩の食事のたびに、豊受大御神の恵みを想い、感謝しましょう
<< 選定への想い >>
僕たち神主等は、研修や日々の食事の際に、この歌を唱和して「御馳走様でした」をします。
食前の「頂きます」食後の「御馳走様でした」には、
私たちの口に入るまでに関わった人達と、自然の恵みへの感謝が込められています。
当社の御祭神である「豊受姫大神」は、衣食住の神様です。
食事のすべてのプロセスを司り、豊かに足らしめる神様への感謝をしましょう。
そして、それぞれの役割、仕事、日々の活動をバリバリ頑張りましょう!!
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