1月から順に掲載します
木版画風の御朱印は、御朱印帳に直接お書入れすることもできます
令和7年1月の月替り木版画風
「朝宵に 物くふごとに 豊受の
神の恵みを 思へ世の人」
「あさよいに ものくうごとに とようけの
かみのめぐみを おもえよのひと」
<< 詠み人 >>
国学者 本居宣長(もとおり のりなが)
<< 意訳 >>
毎朝毎晩の食事のたびに、豊受大御神の恵みを想い、感謝しましょう
<< 選定への想い >>
僕たち神主等は、研修や日々の食事の際に、この歌を唱和して「御馳走様でした」をします。
食前の「頂きます」食後の「御馳走様でした」には、
私たちの口に入るまでに関わった人達と、自然の恵みへの感謝が込められています。
当社の御祭神である「豊受姫大神」は、衣食住の神様です。
食事のすべてのプロセスを司り、豊かに足らしめる神様への感謝をしましょう。
そして、それぞれの役割、仕事、日々の活動をバリバリ頑張りましょう!!
「おたや祭り」限定御朱印
当社の例大祭「おたや祭り」の2日間のみ限定で頒布
令和7年2月の月替り木版画風
「雪ふれば 冬ごもりせる 草も木も
春に知られぬ 花ぞ咲きける」
「ゆき降れば ふゆ籠りせる くさもきも
はるにしられぬ はなぞさきける」
<< 詠み人 >>
紀貫之(きのつらゆき)
<< 意訳 >>
雪が降れば、冬ごもりしている草にも木にも、雪が付き、
春には見ることのない花が咲いているように見えるよ
<< 選定への想い >>
2月は豆まきの節分があり、その翌日は立春となり、太陰暦を使っていた昔は、この立春がお正月でした。 まだ寒さ厳しく雪の降る2月ですが、この歌のように雪景色を花が咲くように感じるところに、春を待ち侘びつつも、まだ冬真っ盛りであることを楽しんでいるような複雑な思いを感じます。
令和7年3月の月替り木版画風
「さしのぼる 朝日のごとく さわやかに
もたまほしきは こころなりけり」
「差し昇る 朝日の如く 爽やかに
もたま欲しきは 心なりけり」
<< 詠み人 >>
明治天皇(めいじてんのう)
<< 意訳 >>
まっすぐに空高く昇ってゆく朝日のように、
いつもすがすがしく、明るく、爽やかな心をもちたいものです
<< 選定への想い >>
明治天皇の御製(ぎょせい)です。
天皇がお詠みになる和歌のことを「御製」と言います。
毎日、東の空から朝日が真っすぐに昇ってゆく景色を見て、
迷いなく昇る様子や、暗かった空と地上を明るい光が照らす様子をお手本にして、
人の心もそのように爽やかでありたいと願う。
お仕事も遊びも、爽やかな心で向き合って、良い時をひとつでも多く持ちたいですね。