御由緒

--- 御由緒 ---

豊受大神宮は、古町下町に鎮座し、祭神は豊受姫大神を斎き祀る。

勧請年代は未詳であるが、社伝によると、人皇五十四代仁明天皇の承和元年(西暦834)八月、皇女久子内親王を伊勢の神宮の斎宮に立てさせられ、依田の庄は、この宮様の院領となったことが歴史に現れている。

その当時、伊勢国度会郡山田の外宮より、この有坂(長窪)の五十鈴ヶ原に御分霊を鎮め奉ったとされている。

後の仁治二年(西暦1241)、海野小太郎幸恒が当社を尊敬して遷宮式をはじめ、二十年ごとに本殿、上屋、瑞垣、鳥居、注連掛木、旅館(おたびや)のすべてを新しく建てかえて、遷宮式が行われてきた。

この遷宮式は、伊勢の皇大神宮に準じて、神無月八日に行うを例としてきた。

その後、旅館はそのつど建てかえられなくなったが、遷宮式に要する浄財は広く小県、佐久、諏訪、埴科、水内の崇敬者からの寄進によったのであるが、後になってだんだんその地域が縮めれられた。

それは、「たや制度」が各地に設立、普及されたため、御神符(万度御祓)の頒布区域が狭められたことによる時代の変遷といえる。

従来、この遷宮祭は、名主がその長を勤めて役員多数を選び斎行されてきた。

本社を隔てる1km西方に伊勢山があり伊勢沢があり、奉斎当時なんらかの関係に置かれたと考えられる。

--- 基本情報 ---

神社名   古町豊受大神宮(ふるまち とようけ だいじんぐう)

通称    おたやさん

護持団体  古町氏子総代会

宮司    立岩 尊夫(たていわ たかお)

禰宜    立岩 千尋(たていわ ちひろ) ※当サイト管理者

所在地   長野県小県郡長和町古町3876−13

※ 通常、無人の神社です。


--- 年中行事 ---

1/3   元始祭(村社 諏訪神社 にて)

1/14-15 例大祭(おたや祭り)

2/17   祈年祭

4/29   諸社祭

9/18   村社 諏訪神社 例大祭

10/17  秋季例祭(神嘗祭当日祭)

11/23  新嘗祭

12/30  大祓式


--- 連絡先 ---

お問合せなどは、神主の立岩 千尋までお願いします。

連絡先はTOPページ最下部にございます。


村社 諏訪神社(境内社:八幡社)の歴史

古町豊受大神宮が鎮座する古町は、旧 長窪古町の一部で、長窪古町の村社は諏訪神社である。

その諏訪神社と境内社の八幡社(境内左側)の歴史をここに掲載し、参考として頂きたい。


村社 諏訪神社 由緒

創立年月未詳なれど往古より、長窪 有坂 和田 三郷の郷社として氏子の安寧と繁栄を願ってきた。中世、近世にあっては、神徳を受けんとする武人豪族の来詣多く、郷主地頭の尊敬浅からず、霊験著しくと知りて武運長久を祈り社領宝物寄進も多くあった。

■諏訪神社

健御名方刀美命 を(現)字 御所平に勧請する。その後、いつ頃か不明だが、現在の湯ノ入に遷座する

■八幡社

誉田別命を(現)字 貴ノ宮 宮取の王子塚(当時は「相応の森」と呼んだ)に勧請する。その後、火災により諏訪神社境内に遷座する


※ ココに記す記述は、現宮司(HP管理者の父)が調べたもので、若干の修正が必要と思われますが、一旦掲載します。